愉快な家展

INAXギャラリー大阪 2011.3.5−5.19




 副題は、「西村伊作の建築 暮らしのユートピア100年前の楽しき住まい」。

 西村伊作(1884−1963)は、自由主義教育で知られた文化学院(東京・神田駿河台)の創設者であるが、百数十棟の住宅を中心に建築、それまでの家父長的家づくりから家族団欒を大切にした居間中心の家づくりを実践しました。

 この経験を元に著書『たのしき住家』(1919)を出版しました。

 この展示では、和歌山新宮市の現・西村記念館である「西村自邸V(1914竣工)1/20模型」、「伊作のスケッチ帖」、彼自身が装幀した著『我が子の教育』(1923)、「若竹園 子供用の椅子」(1925頃)の他、長野県軽井沢市に復元され現・ルヴァン美術館となっている文化学院、当初はヴォーリズ事務所に依頼された倉敷教会(1923竣工)、国登録有形文化財となっている兵庫県三田市の前田慶治邸(1926竣工)、同じく和歌山県那智勝浦町の紀南教会(1926竣工)などの紹介があります。