絵画の冒険者 暁斎―近代へ架ける橋

京都国立博物館 2008.4.8−5.11




 歌川国芳に7歳で入門し、その後、狩野派に師事した河鍋暁斎(1831−89)の没後120周年の肉筆画のみの回顧展。

 今回、新出作品となる「上畳閻魔図」(1868)、「幟鐘馗図」(1871以降)、「狂斎雑画帖」(1870以前)、「土佐大蔵少輔藤原行光画百鬼夜行図」(1871以降)、「恵比寿大黒天とお多福の豆まき」(1876)、「飴天狗」(1871以降)、「唐人相撲図」(1871以降)、「浮世絵大津之連中図屏風(2曲1隻)」(1871以降)や初公開となる「眠龍図」(1871以降)、「博覧会場」(1881)、「暁斎絵日記」(1870、71、78)の他、人間が死後腐敗し、白骨化し、土灰かするまでの9段階を描いた「九相図」(1870以前)、14歳で亡くなった東京・日本橋の小物問屋の勝田五兵衛の娘・たつ(田鶴)の追善供養のため制作された「地獄極楽めぐり図」(1869−72)、当時の人気役者を妖怪に見立て約4時間で仕上げたと言われる「新富座妖怪引幕」、海外で絶賛された代表作「枯木寒鴉図」(1881)、今展覧会で最も紹介される機会が多い「地獄太夫と一休」など全134点。

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