ギメ東洋美術館所蔵 浮世絵名品展

大阪市立美術館 2007.4.10−5.27




 徳川家綱が将軍であった時代『武家百人一首』が1672(寛文12)年に刊行され、絵師として初めて署名がありました。浮世絵の祖とされる菱川師宣がその人でした。

 時代は下り、明治の入ると西洋文化が先進とばかりに「廃仏毀釈」がおこり、海外に流失した作品も少なくありません。

 そんな最中の1876(明治9)年、画家フェリックス・レガメーと共に日本の宗教を研究する為、来日したのがエミール・ギメ(1836−1918)でした。

 彼はフランス・リヨンに1879年、世界の宗教をテーマにした博物館を建設しますが、1889年にはパリにギメ東洋美術館を開館します。

 今回展示される彼の眼に留まった素晴らしい作品とその後美術館に収蔵された作品は、葛飾北斎の「龍図」(1849)、歌川広重の「播州名所 高砂ノ真景」(1840)、「月に雁」(1835−39)、河鍋暁斎がギメに送った「釈迦如来図」(1876)他です。

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