ニューカレドニアの日系人

立命館大学国際平和ミュージアム 2007.5.10−6.30




 副題「ラヴデー収容所からの手紙」。1774年イギリス人ジェームス・クックが「発見」して山並みがスコットランド(カレドニア)から名前の由来があるニューカレドニアは1853年からナポレオン3世下、フランス領になります。1891年外務大臣榎本武揚が契約移民を許可し、翌年1月6日には長崎港から600名が移住し、第二次世界大戦までに5,000人以上が主に鉱山で出稼ぎをしました。しかし、大戦がはじまると、ほとんどの日本人は財産を奪われ強制送還されます。また日本人を父とし、フランスの市民権がない先住民族カナック人を母親とする「ニッポ・カナック」の生活は貧困に苦しみました。

 展示は日本人が収容された「ラヴデー収容所の鉄条網」、2004年春から京都を拠点として活動するrimaconaの音楽をバックに現地の人々をスライドショーにした「失われた楽園」〜ニューカレドニアの日本人〜、映像作品「馬の蹄鉄」(2007)、「野田さんの日記」(2006)他。