イタリア美術とナポレオン
京都文化博物館 2009.3.27−5.24
ナポレオン1世の叔父ジョセフ・フェッシュ枢機卿(1763−1839)の16,000点のコレクションを基にコルシカ島アジャクオ市に開設されたフェッシュ美術館。
その収蔵品から、絵画57点、彫刻4点、資料17点の計79点を、
第1章 光と闇のドラマ −17世紀宗教画の世界
第2章 日常の世界をみつめて −17世紀世俗画の世界
第3章 軽やかに流麗に −18世紀イタリア絵画の世界
第4章 ナポレオンとボナパルト一族
第5章 フェッシュ美術館所蔵のコルシカ風景画家
から構成しています。
作品は、マティアス・ストーメル(1600−1650以降)の「イサクの犠牲」(17世紀中頃)、ヴェントゥーラ・サリンペーニ(1567−1613)の「聖ペテロとシエナの聖ベルナルディーノを伴う聖三位一体」(1600頃)、サンティディ・ティート(1536−1603)の人生の四段階を表現したシリーズの一作「子供時代」(1570頃)、パウル・ブリル(1554−1626)の「風景」(1590−1600頃)、オッターヴィオ・レオーニ(通称イル・パドヴァニーア 1578−1630)のフランスで2点しか確認されていない油彩のうちの1点「シピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿の肖像」(1605頃)、ロココ様式の先駆者、セバスティアーノ・リッチ(1659−1734)の「カミルスとブレンヌス」(1716頃)、そしてこの展覧会の目玉、サンドロ・ボッティチェッリ(1444/45−1510)の「聖母子と天使」(1467−70)他。