チェコのキュビズム建築とデザイン1911−1925展

INAXギャラリー大阪 2009.6.6−8.20




 チェコ科学アカデミー美術史研究所研究員のロスチスラフ・シュヴァーハは、「自身のキュビズム建築を人間の創造力と物質の重みの葛藤の結果であると考えた」と述べたのはパルドビツェの火葬場」(1921−23)や「ファーラ邸」(1913−14)の代表作のあるパヴェル・ヤナーク(1882−1956)のことです。

 ヨゼフ・ホホル(1880−1956)は、1912−14という短い期間のみキュビズム建築に関わり、その後、ロシア構成主義に傾倒していきました。

 現存する作品は「ネクラノヴァ通りの集合住宅」(1913−14)、「ヴィシェフラトの三世帯住宅」(1912−13)、「コヴァジョヴィテ邸」(1912−13)の3点のみです。

 ヨゼフ・ゴチャール(1880−1945)は、エントランスにオト・グトフロイント作の「帰還」のレリーフやヤン・シュトゥルサの彫刻を配した「チェコスロヴァキア・レジオン銀行」(1921−23)、当初5階建ての百貨店で、現在は3〜5階がキュビズム美術館となっている「ブラック・マドンナ」(1912)や長い間放置されたが2002年から復元された本邦初公開の「バウエル邸」(1912−14)の作品を見ることが出来ます。

 写真はすべて鈴木豊氏の撮影です。

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