麻田浩展
京都国立近代美術館 2007.7.31−9.17
父・麻田辨、兄・鷹司と画家一家に育った麻田浩(1931−97)は、当初は、同志社大学経済学部に通いますが、在学中に新制作協会の桑田道夫(1916−2002)に師事、以後画家への道を歩むこととなります。
今回は彼の没後10年の回顧展です。
会場は、
T、知られざる初期作品 1953−71
U、パリへの「画家の道を求めて」 1971−82
V、「制作ただ一すじの生活」 1983−97
W、表紙画の仕事
から構成されています。
会場を入ったところにある『旧約聖書』における「伝道の書」から題材がとられ、作品完成後この一点だけで個展が行われた「地・洪水のあと」(1985−6)が心に残ります。