アメデオ・モディリアーニ展

姫路市立美術館 2008.6.8−8.3




 日仏交流150周年事業、姫路市立美術館開館25周年記念の展覧会。

 モディリアーニ(1884−1920)は、1908年、パリのアンデパンパンダン展に出品した5点のうちの1点、フォーブ(野獣派)の影響を受けた「ユダヤの女」が医師ポール・アレクサンドル(1881−1968)によって高額で購入されますが、同年出会ったブランクーシの影響もあり、1909−14年頃は古代建築に用いられた女性の姿を模した柱、カリアティードを題材にした彫刻に専念します。

 彼が素材とした石は高価で、現在確認できる彫刻は20数点です。

 1917年12月、ピカソの作品を最初に買ったベルト・ヴェィユ(1865−1951)の画廊で生前唯一の個展を開きます。

 出品作は32点で、その内7〜8点は裸婦の油彩でした、そのスキャンダル性は警察をも動員し、それがかえって彼の名声を産み出すことになりましたが、1920年、結核性脳膜炎にこの世を去り、翌日には身ごもっていた妻も投身自殺しました。

 作品は、ピカソの「青の時代」の影響を受けた「青いブラウスの婦人像」(1910頃)、キスリングの妻を描いた「ルネ」(1917)、「レオポンド・シュルヴァージュの肖像」(1918)、「ある男の肖像」(1919)他全48点。

 この後(8月12日〜10月5日)、岩手県立美術館に巡回します。

シマンテックストアSony Music Shop